「iZotope RX」でノイズ除去を行った際の、書き出し時に音が消える問題の対処方法について解説します。
ノイズ除去は音声プロダクションにおいて非常に重要なステップであり、正しく行われることで高品質な音声素材を得ることができます。しかし、時折ノイズ除去のプロセスが書き出し時に予期せぬ結果をもたらすことがあります。
この記事では、iZotope RXでノイズ除去を行う際に発生する音が消える問題に対処する方法を解説します。正確で効果的なノイズ除去を実現しつつ、最終的な書き出し時に音が喪失することを回避するための手順や設定についてご説明します。
まあ、今回紹介する方法は応急処置みたいなものなので、根本的な解決にはなりませんのであしからず。逆に、今すぐトラックをどうにかしたいって方には参考になるかと思います。
RXを使ったボーカル冒頭部分が消える
ボーカルのリップノイズ除去にRXのDe-clickを使っていたんですが、最近になってRXをかけたボーカルの冒頭部分が書き出し時に消えるという問題が発生しました。
謎に冒頭部分だけ。2〜3秒分くらいかな?消えてしまって困りました。
RXを購入した当時は特に問題無かったので、私が使っているRXのバージョンが古いからかもしれません。(現在RX7使用中です。)
RX7をアップデートしても変わらなかったので、RX自体をバージョンアップする必要がありそうです。が、他のやり方でなんとか対策できたので今回はそのやり方を紹介します。
対処法:手前から書き出す
ボーカルが消える部分が冒頭部分だけだったので、試しに手前から書き出してみたら冒頭部分のボーカルもちゃんと入って、かつノイズ除去も問題なく行われていました。
具体的には5秒分くらい手前から書き出してみたら大丈夫でした。
画像だとこんな感じ。
本来は✗印が曲の始まりなのでそこから書き出してましたが、そうすると音が消えるので◯印から書き出すとしっかり音が消えずに事なきを得ました。
めちゃくちゃ原始的なやり方ですがしっかり効果あり。
逆に、ボーカルからいきなり始まる曲とかじゃないかぎり、いちいちこの対策は必要ないかもです。
めんどくさいですが、2ミックスの書き出しは手前から書き出して、マスタリング時に余計に書き出した部分を削除する、という感じでやれば問題ないかと。
まあでも新しいRX買うことで解決できるならそのほうが楽でいいですね...。検証してないのでわかりませんが。
まとめ
というわけで、RXでノイズ除去すると書き出し時に音が消える問題の対処方法についてでした。まあ、応急処置みたいなもんですね。RX使ったトラックの書き出し音が消えてしまって困っている方はぜひ試してみてください。
一番はPCのスペック上げたりRXをバージョンアップさせることだと思いますが、とりあえずの応急処置にはなるので今すぐにトラックの音をどうにかしたいって方はぜひ。
さっさとバージョンアップしなきゃなあ...。
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