前回、前々回とCubaseのヘッドホン環境でのDolby Atmosミックスのやり方について解説していきました。
①と②はこちらから。
んで、今回は、制作したDolby Atmosミックスの書き出し方について解説していきます。
ADMオーサリングを開いて書き出す
ミックスが終わったら、メニューの「プロジェクト」→「ADMオーサリング」をクリックして、再びADMオーサリング画面を開きます。
あとは、「ADM ファイルをエクスポート」ボタンを押すだけ。右下にあります。
書き出した後のADMファイルのモニタリング方法(Mac)
ADMファイルを書き出した後、普段2ミックスを書き出した後のようにモニタリングしようとMacの「ミュージック」アプリにぶち込んだのですが、再生されず;;
どうもADMファイルは2ミックスとちがって、ステムの塊みたいな感じのファイルなので、普通に2ミックスの環境で再生しようとしても再生できません。
2ミックスがファイルだとしたら、ADMファイルはフォルダ。
細かく言うと、ADMファイルは各ステムと空間オーディオを再現させるためのメタデータが含まれているとのこと。
一応、デスクトップに書き出した状態でFinderから直接再生させるとモニタリングできました。
こんな感じで直接再生ボタンを押したら再生されました。
のですが、どうしても「ミュージック」アプリから再生しようとしてもそもそも曲がライブラリに追加されません。
「ミュージック」の設定でドルビーアトモスをオンにできるらしいのですが、私のMacはできず...Apple Musicに登録してないとドルビーアトモスに設定できないのかな?
よくわからんですが、とにかく普通にモニタリングできなくて詰ました。
一応、ファイルを選択した状態でスペースキーを押せばこんな感じで好きな場所から再生できるので
とりあえずなんとかなってますが、だいぶ2ミックスと比べて使い勝手がめんどくさいファイルであります。
オーディオインターフェイスに繋いだヘッドホンからも再生できないので、ちょっと原因を調べ中です。
さらにファイルをバウンスさせる必要がありそう
以下は、Logicの記事なのですが、ADMファイルをもっと簡単にモニタリングするためには、さらにバウンスさせる必要がありそうです。
まとめ
というわけで、制作したDolby Atmosミックスの書き出し方についての解説でした。書き出し方自体は非常に簡単なのですが、書き出したファイルが今までの2ミックスのデータと概念が違いすぎるため、普通に再生できず、結構戸惑うかもしれません。
私もまだまだ勉強中なので間違ってたらすみません。
Steinbergの情報より、Dolby Atmos公式の方がより詳しく解説してるのでこちらのページを参考にしてみるのもいいかもです。
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