ミックスやマスタリングをするとノイズが発生する原因4つを紹介します。歌などをレコーディングをしたときに入ってしまうリップノイズやポップノイズ、環境音などのマイクから来るノイズではなく、
・ソフト音源やシンセサイザーしか使っていないのにノイズが乗る
・綺麗にレコーディングできているはずなのにノイズが乗る
・制作中は気にならなかったけど書き出したらノイズが乗る
といったような、ミックスやマスタリングをしたら発生してしまうノイズについて解説していきます。
①ビンテージ系プラグインが原因
再生していないのに、DAWから「サー」というノイズが聴こえ、書き出したら案の定その「サー」というノイズが乗ってしまう、という場合、プラグインが原因である可能性が高いです。
特に、ビンテージ系プラグインを使っている方は要注意。アナログ感を出すために、プラグインのノイズを加えるツマミがオンになっていると、気になるノイズが乗ってしまう可能性があります。
H-Delayとかについてるんですが、「ANALOG」というツマミがデフォルトでオンになっています。例えば1つだけだったら特に問題ないんですが、複数のトラックになると大きいノイズになります。
Wavesのプラグインは「ANALOG」ツマミに注意
H-Delayに限らず、Waves系のプラグインの場合だと「ANALOG」というツマミが付いているプラグインはデフォルトでオンになっているので、OFFっておきましょう。
アナログ感を出したいトラックだけオンにしとくのが無難。
②特定の帯域が爆音
ミックスが上手く行かなくて、特定の帯域のレベルだけが飛び抜けていると、ノイズの原因になります。爆音で録音すると歪むのと同じ原理です。
この場合は、歪んでいる帯域とトラックを特定し、それぞれ上手く棲み分けさせてやりましょう。ギターとボーカル、シンセサイザー等は帯域がかぶりやすいのでしっかり聴き比べてEQでバランスを取りましょう。
ローカットは忘れずに
あと、ローカットが足りない場合だと低域が飽和状態になりやすいので、中音域や高音域がメインのトラックでもローカットは忘れないようにしましょう。シンバルの音とか、高音域でしか鳴ってないように聴こえますが、余計な低音域や中音域をカットするとスッキリしてノイズが出にくくなります。
③PC側の不具合
PCの不具合で謎にノイズが乗ることもあります。一旦電源を落としてリフレッシュしてから再度書き出すことで解決することもあります。プロの方で、毎回書き出す前に必ずPCを再起動する人もいるくらいです。
④シンセサイザー側の不具合
上記の3つに比べて頻度は高くないですが、シンセサイザー側の不具合でもノイズが乗る可能性があります。
公式のプリセット音源でもノイズが乗っていることがありました。
この場合はノートをちょこっといじることで解決したんですが、このようにプリセットの段階でノイズが発生している場合もあります。制作中は気付かなかったんですが、書き出してチェックしているとわずかに気になるノイズがあって気付きました。
色々とプラグインやら外してみてもノイズが入る場合、シンセサイザーがちょっと不具合起こしてるかもしれません。
もちろんシンセサイザー側のノイズのツマミがオンになってることもありますのでノイズツマミの確認は忘れずに。
まとめ
ということで、ミックスやマスタリングをするとノイズが発生する原因4つを紹介しました。主に、1つ目のプラグイン、2つ目のミックスが原因であることがほとんどかと思いますが、ノイズの原因は色々なので、まずは落ち着いてノイズを出しているトラックを特定し、1つ1つ原因を探っていきましょう。
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