曲は作れるけど作詞が苦手なんだよなー。でもインストじゃなくて、どうしても歌もの作りたいんだよなーという方に非常におすすめな本が、作詞家の及川眠子氏の「ネコの手も貸したい」。私自身とても作詞が苦手だったのですが、この本を読んでからだいぶ作詞が楽になりました。
曲は作れるのに作詞が苦手な人
音楽が好きで作曲は始めたけど、作詞が難しすぎて絶望している方も多いのではないでしょうか。ぶっちゃけ作曲と作詞は能力が全く違うので、私はかなり苦労しました。ネットで作詞方法を調べると色々出てくるのですが、どれもいまいち自分にははまらず。
なんとか無理矢理作詞していましたが、いつも「これでいいんかな...」「ぜんぜんなんも思いつかない...」みたいな不安に襲われておりました。
しかしもう安心してください大丈夫です。及川眠子氏の「ネコの手も貸したい」さえ読んでおけば不安は吹き飛ぶことでしょう。怪しい宗教の勧誘風な文章になってしまいましたが、かなりおすすめな本なのです。
作詞家の本なんて元から作詞できる人の本でしょ?なんて侮るなかれ。作詞出来ない全人類におすすめの本です。
及川眠子氏とは?
及川眠子(おいかわねこ)氏は、「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン」「淋しい熱帯魚」などなど大ヒット曲を手掛ける作詞家。「残酷な天使のテーゼ」ってあの「残酷な天使のテーゼ」です。エヴァのやつです。あの超有名曲です。ちなみにWikipediaによると平成で最もカラオケで歌われた曲だそうな。
作詞だけでなく、現在はエッセイやコラムの執筆なども行っているそうです。
こちらは及川眠子氏のエッセイ本。
Wikipediaによる及川眠子氏のプロフィール
及川 眠子(おいかわ ねこ、1960年2月10日[1] - )は、日本の作詞家。『残酷な天使のテーゼ』『魂のルフラン』『淋しい熱帯魚』『愛が止まらない』『東京』など数々のJ-POP、アニメソングのヒット作を手掛ける。和歌山県和歌山市出身。血液型はB型。所属事務所は浅井企画。 『残酷な天使のテーゼ』は平成で最もカラオケで歌われた曲である(JOYSOUND調べ)[3]。1,000曲以上作品を世に出す[4]。
引用元:及川眠子 - Wikipedia
1000曲以上とかやばすぎるw
及川眠子氏おすすめの作詞方法をちょろっとご紹介
まあそんな作詞家界隈で最強な及川眠子先生による最強の作詞本がこの「ネコの手も貸したい」でございます。
本書では、及川眠子氏の本質的な作詞術はもちろん、テクニック、トレーニング方法など盛りだくさんな内容になっており、いちいち作詞苦手民にとって実用的すぎる文章が多いのですが、なかでも及川眠子氏による「フレーム」と「ボックス」という考え方による作詞術がどんはまりしまして、これが理解できると作詞がかなり楽になります。
「フレーム」と「ボックス」とは?
及川眠子流作詞術では、まず「フレーム」」と「ボックス」を用意します。
フレーム=描きたい情景を写真のように1枚思い浮かべる
ボックス=そこから浮かんだ言葉を沢山書き留める
描きたい情景は実体験はもちろん、絵や小説、漫画、映画などから引っ張ってきます。作詞は小説や映画などと違って短いので切り取った情景を思い浮かべることで、ボックスに言葉を集めやすくなります。
そのネタをもとに、書きたいイメージを頭の中で映像的なものとして切り取って、自分なりの情景を作ります。
これが「フレーム」です。
このフレームが決まったら、そこから浮かんだ登場人物や感情、出来事、小道具などを言葉にして、次々と箱の中に放り込んでいきます。
この箱が「ボックス」です。
そして、ボックスに言葉をできるだけ書き溜めたら、あとは編集すれば作詞のできあがり。という感じです。
頭のいい人はこれだけの説明でもう十分そうですが、本書ではさらにこの「フレーム」と「ボックス」について図解も含めわかりやすく解説しており、作詞に関する本質的な理解を深めることができます。
その他にもかなり盛りだくさんな内容
その他にもたくさんのテクニックや作詞をスムーズにするトレーニング方法が載っていたりして、ガチで全て使える。いちいち「こんなに手の内明かしちゃっていいの?」っておったまげながらあっという間に読み切ってしまいました。
実際に1000曲世に送り出してヒットし続けてきた人の本はやっぱすごい。
まとめ
というわけで、曲は作れるけど作詞が苦手なんだよなーという人には及川眠子氏の「ネコの手も貸したい」がおすすめだよ、というお話でした。